教育理念

塾長より

塾長 長沼滋

塾長 長沼滋

情報革命と言われてから20年余りが経ちました。今日では情報検索ツールやビッグデータをどう活用できるかが、経済や科学だけでなく、日常生活においても不可欠な能力となっています。更に、データベース技術はAI(人工知能)技術と結びついて、私達の生活や価値観を大きく変えています。様々な職種や技術に大規模かつ急速な変化が起こり、それに伴って学力観も大きく変わりつつあります。2020年の入試改革等、一連の教育改革も情報化の進行という文脈に沿った変化といえます。

キャシー・デイビッドソンはかつて「2011年にアメリカの小学校に入学した子供達の65%は大学卒業後に今は存在していない職業につくだろう。」と述べたそうです。もっとも今の職業もそのほとんどはかつて存在していなかった職種ですので、驚くことではないのかも知れません。


ただこれからは、目に見える形で変わっていくわけでしょう。またデータベース技術の発展は、個人が蓄積してきた知識や一見すると難解に見える知識をほとんど無効化していきます。解法や詳しい知識はデータベースから必要なときに好きなだけ取り出すことができ、ほとんどの問題はそれで事足りてしまうからです。そこで必要なのはデータを読み取り判断できる読解力と理解力ということになります。単なる知識ではなく、その情報(インテリジェンス)がどういうものでどう使われるのか理解できる力ということです。ほとんどの職業のあり方も、そこで必要とされる能力も、「判断できる力」「考えられる力」そして、周りに働きかけていく「表現する力」が不可欠となるということです。

公教育の変化と言いますと「ゆとり教育」がまず思い浮かびます。そこでは、知識重視形で行われていた受験への圧力を軽減し、自主的に考える力や豊かな人間性を育むことが目標とされました。しかし、10年に及ぶその成果は、あまり高評価を得られませんでした。マスメディアや評論家の多くが「学力低下を招いた」「指導待ちで考えない子供が増加した」「何も考えずにすぐ答えを求める子供が多くなった」と批判しました。しかし少なくとも新学力観で示された「考える」という方向性は正しかったと思います。2012年からの新指導要領でも、思考力、判断力、表現力に基づく「生きる力」が明記されています。根本的な問題はむしろ、100年以上ほとんど変わらない6・3・3・4制の公教育の制度にあると思われます。公教育の平等性は、生徒の適性や地域性を無視した画一的な教育制度によって担保されています。もちろん、それを是正する活動や努力や試みも行われていますが、情報化の速度に追いついているとはいえません。私たち民間教育、私塾にも大きな方向転換が要請されているのだと思います。

一方、塾や学校で、思考力、判断力、表現力を身につけることは容易ではありません。考えずに答えを求めるのは子供に限ったことではなく、情報社会の必然的傾向とも言えるからです。塾でも学校でも、生徒、保護者の多くが、簡単に答えが出せ、得点に結びつく学習だけを求める傾向にあります。思考力や判断力、表現力を身につけるための学習は、ややもすると余計なことであり、塾にそこまで求めていない方も少なくないようです。

もちろん、「考えること」が大切だからと言って、基礎知識が要らないわけではありません。ルーチンな反復学習や知識の暗記も極めて重要です。基礎知識がないと思考力、判断力、表現力のどれも訓練のしようがないし、付くはずもありません。データベース技術の話のときにも書きましたが、重要なのは「基礎知識の完全理解」なのです。例えば、「5+3=8」がどういう場面でしか成り立たないか、あるいはどのようなこととして成り立たせているか。整数というものの抽象性が理解できれば代数はかなり簡単になるかもしれません。また、例えば「懐かしい」は、どのような心象のときに出る言葉なのかを具体的なイメージとして理解できれば、小説の読解も得意になるかも知れません。基礎的知識の理解が深まれば活用できる範囲がどんどん広がり習っていないことでも「わかる」ことが多くなってくるのです。

少々うっとうしいこと、ちょっと面倒なこと、あと3分だけ余分に考えてみること。それが勉強を楽しくするコツだと私たちは考えています。国立の最難関大学に進学した多くの生徒が言います。「初めは面倒で苦痛だったけれども、半年くらい我慢したら気づくとマニアになっていた。」彼らは結果として偏差値の高い大学に進学しましたが、私たちが求めるのは偏差値の高さではありません。求めたいのは志の高さであり、本当に面白いことをやるための努力です。そして何かを好きになる努力です。それらを生徒自身が惜しまず、ご家族のご理解が頂ければ私たちは必ず子供たちを「面白いこと、面白い生き方」のスタート台に立たせることができます。塾生のだれもが何でも目指すことが可能な塾を作るため、私たちも精進してまいります。

2017年11月 弘友私塾塾長 長沼滋

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